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舞台の仕事に行っています

 2013-05-03
舞台のお仕事に行っています。あと1日で終わりです。

休み無く3つの仕事が続いていて、前半は毎日早起きして遠くに通って疲れてしまい、
後半はボスと一緒の仕事で、また自我先生にやられています。

かつて全力で向かっていたこの仕事を、
今、その時とは全く違った気持ちでしていることに居心地悪さを感じています。
昔の自分とそれを知っている人達を裏切っているようにも感じます。(今に始まったことではないけれど)

以前と違うわたしでも構わないから、今できる仕事をしてくれればいいと言われる仕事は
余計なことを考えずに出来るのだけれど、
ボスの仕事に行くと、自我先生がボスの声でわたしを責め続けて、
わたしの中の別の自我がそれに抵抗する…という、とても無駄で疲れる戦いがわたしの中で始まります。

何度も再演をしている演目で、自分のチームで初心者はわたしだけということもあり
それがまたいろいろ余計なことを考えさせ、そのせいか、ゲネプロの時にミスをしてしまいました。
進行を止めてしまう程のことでは無かったのだけど、かなりへこみます。

が、「この世界を違った風に見よう!」という練習中だったことを思い出し、
ボスはわたしのことをたぶん「天然であまり物事を気にしない人」と思っているのだから、
「その通りの人になってしまえばいいんだよなぁ~」と思って、
もちろん反省して「済みませんでした」とあやまるけれど、これまでのように落ち込むのは止めました。

一度間違えれば本番は絶対にミスしないし、そのための対策もしたので、
過ぎてしまった嫌な感情を何度も思い出して味わい直すのは、止めることにしました。

ボスとの仕事は稀にしかないけれど、自分はこの状況を望んでいるのだろうか?と考えます。
何がどうとは説明できないのだけれど、
「自分の中の真実に嘘をついている」という言葉が思い浮かびます。

んん…、まったくわたしらしくないな…。
あと1日、明日はもう余計なことは何も考えないで、わたしらしく楽しくいられたらと思います。




「第9」のお仕事

 2012-12-28
2日間、今年最後の舞台の仕事に行っていました。

わたしには聖域のような、バレエやオペラでは日本で一番の(とわたしが思っている)劇場での仕事でした。
まだ正式に仕事を始める前の十代の終わりの頃、
バレエの公演のお手伝い(ほぼ足手まといでしたが)を数回させてもらったのもここ。
海外から来日するバレエやオペラの公演はこの劇場を使うことが多く、
舞台袖の天井や壁が、過去の公演ポスターやサインや寄せ書きで、更に埋め尽くされていました。

今回の舞台はベートーベンが主人公で、バレエ、オーケストラ、ソリスト(声楽家)、合唱、コロスが
一体となって「第9」を歌い上げるという壮大なスケールのもの。
指揮は飯守泰次郎さんでした。
指揮者モニターに映るお姿を見ていたら、まるで身体中から音楽が溢れ出してくるかのようでした。
わたしには、指揮者もダンサーも演奏家も、一流の方々は皆同じに感じられるのだなぁ…と思います。
音楽が溢れ出す…、そういう演奏がいつかわたしもできるようになりたい。
(いつになるかはわからないけれど…)

この演目に、仕事を辞める前にも関わったことがあったようでした。
下見に行かれず劇場に入ったのか、作品の中身をハッキリとは覚えていないのだけど、
開放的な舞台装置と、「歓喜の歌」を聴いた時に感じた「嬉しさ」の感情だけが残っていました。
今回下見に行って、それを思い出しました。

以前と違いヴァイオリンを弾くようになり、音楽に対する意識が変わってきたのか、
作品の素晴らしさが、わたしなりに分かるようになりました。
音楽だけでは表現できないもの、バレエとオーケストラでも表現できないものがあると感じます。
この作品では全部がある、そう思います。こう思えるようになった自分が嬉しいです。

合唱団、コロスの方たちはアマチュアのようですが、このコロスには踊りの場面がいくつかあり、
幅広い年齢層の方たちが、かなりの訓練を重ねてここまで出来るようになったのだろうと想像できました。
お一人ずつを見るといろいろありますが…、
全体の迫力、表現しようとしているものは充分に伝わります。
それができていれば、ひとりひとりがどうかなんて全く関係ないです。

それを見ていたら、なんだかヴァイオリンを弾く自分を重ねてしまって…。
わたしもいつか自分と同じような人たちと一緒に演奏してみたいな…と、なんとなく思いました。
まあ、まだまだ思うだけですが…。

さて、お仕事が終わったので今日からカイザー14番を始めることにします。


新作の舞台

 2012-12-25
昨日までちょうど一週間、舞台のお仕事に行っていました。

新作の作品に携わるのは十数年振り。
しかも以前と違って舞台にいる日常を過ごしていない身としては、かなりハードでした。

演出家や美術家の頭の中にある世界が、実際に舞台の上に出来上がっていくのは何ともいえない嬉しさ。
けれどそこに至るまでは何人もの、(時には)先の見えない作業の積み重ねがあります。
あれもこれも決まっていない…と焦ることもあるけれど、
自分ひとりでやっているのではないので、誰かしらが良い解決方法を見出してくれて大丈夫。

まだまだ改善の余地はあると思うけれど、現時点での最善を尽くせたと思っています。
今後毎年再演される作品なので、少しづつ更に良くなっていくことと思います。
この作品をどう見るかはお客さんの判断にお任せですが。

初日が開いた後、1度だけ夜に消音機を付けてヴァイオリンを弾きました。
オーケストラの音を聞いていたからか、いつもと少し違うニュアンスの明るい音が出ました。
今回のオケはすごく上手でもなく、すごく下手でもない感じ。
コントラバスの音が良く聴こえたのは、他の音が薄かったのでしょうか?
とはいっても、舞台袖に置いてあるスピーカーからの音の方が大きく聴こえるので
実際のバランスがどうだったかは分かりません。

舞台の仕事に行くとイラっとしたりムカっとしたり、自分を責めたり…と
自我先生の独壇場で、わたしが誰だか分からなくなってしまいます。
でもそういうことも、舞台を良くしようと皆が思っているからこそ起こること。次の日には忘れます。

一週間の仕事が終わり、昨日の帰りの電車でスイッチが切れたのか突然具合が悪くなりました。
わたしの身体はそんなふうにできているんだなぁ…。
夕べはそんなことを思う余裕も無く、そのままバッタリと寝ました。
今日はちっちゃいクリスマスツリーに電気を点けて、チキンとケーキ(もちろん丸いのです)を食べて、
すっかり元気になりました。

明日、明後日で仕事納めです。第9のお仕事でいつもとはちょっと違うバレエです。
なんとなく楽しみです。


魔法の劇場

 2012-11-12
舞台のお仕事に行っていました。

今回は、わたしが仕事を始めた頃、ずーっと通い続けていたホームグラウンドのような劇場。
仕込みが落ちついて、舞台の真ん中に立ってグルッと見渡すと「あれ?こんなに狭かったっけ?」
最近は舞台も客席も広くて大きい立派な劇場がたくさんあります。
そういうところに行く機会も増えたので、そう感じました。

でも、この劇場は魔法の劇場。
舞台も舞台袖もそんなに広くないし、舞台の機構も、搬入の条件も良い訳じゃない。
なのに、ここでは大抵のことは出来てしまうんです。
先輩方が頭を使って工夫して、それが何年も色々な演目で繰り返されました。

進化することは良いことなのだろうと思うけれど、不自由さも増すような気がします。
この劇場は今となってはボロボロですが、前と同じように居心地良く好きです。
この前の弦楽器フェアで触ったバロックヴァイオリンに思った事と似ています。
上手く説明できません…。

演目にチャイコフスキーの弦楽セレナーデを使ったものがありました。
ナマのオーケストラじゃなかったけれど、好きだな~と思って聴いていました。
5月に行った、全部一つの工房で作った弦楽器での演奏会を思い出し、(ここに感想が書いてあります)
この曲をあの楽器たちで弾いたらどんな風に聴こえるんだろう…?と思いました。
日曜日にそのお店の東京での展示会に行ってきました。その話はまた改めて…。

今日からようやくカイザー11番を始めました。
あれ?思ったよりも早く進みます。初日で5段できました。
まだまだ全貌は分かりませんが、11番もきれいな曲かもしれません。


仕事終わりでボーっとしています

 2012-08-29
昨日まで2日間、舞台のお仕事に行っていました。
わたしより少し年上の、兄と妹みたいな関係の先輩とのお仕事でした。
仕事を始めたばかりの頃、色々なことを教えてもらった先輩で、
そういえば、かなりきついアウェーなお仕事も一緒に頑張っていました。

自分ができることはなんだろう?いつもそう思いながら仕事にでかけますが、
走れなくても、力仕事ができなくても(もちろんできた方がいいけれど)、
帰る時には、そこに居たことに意味があったと思える仕事をさせてもらえていることを、
とてもありがたく思います。

今回はオーケストラではなかったけれど、美しい音楽を覚えました。(リムスキー=コルサコフです)
まだまだ知らない曲がたくさんありますね。
わたしにとっての音楽は、やはり他の何かと結びついていて、
舞台で関わった音楽は、忘れてしまったように思っていてもきっと身体のどこかに残るもの。

通常なら、舞台の仕事のあとはお休みを入れるところだけれど、
アルバイトに1週間以上顔を見せないのはどうかな…と思い、今日は出勤日にしてありました。
明日はお休みだけど、3週間ぶりのヴァイオリンのレッスンです。
もう少し余裕のあるスケジュールのつもりでしたが、そうでもないな…。

カイザー5番、せっかく全貌が見え始めたところでしたが、練習ができなくて…。
でも、今日やってみたらそれほど忘れてはいませんでした。
頭の中では音楽が流れるようになりましたが、指がそれについていけません。
あと一週間、いえ3日くらい練習できたら良かったなぁ……。


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