今度ヴァイオリンを弾く時には…

 2017-07-27
7、8月は舞台の裏方の仕事の繁忙期です。肩の調子は良かったり悪かったりですが、その日その時にわたしができる最善のことをやろうと思っています。

バレエの発表会の仕事で久しぶりに「白鳥の湖」のグラン・アダージョがありました。昨年ヴァイオリンで弾きたいと申し出てレッスンで取り組みましたが悲しい結果に終わり、好きな曲ほどそういう時のダメージが大きく、もう本当に好きな曲はやらないほうが良いのでは?と思ったりしましたが、いえ、この曲は絶対に思うように弾けるようになるのだ!と心を新たにしました。

別の日には仕込みの最中にサウンドチェックでその日に使う「ユーモレスク」が流れてきました。作業を続けながら大道具さんが「なんか、癒されるね~。」と言った。誰の演奏か分からないけれど、昔の録音でクライスラーのような雰囲気でした。音楽の専門家やヴァイオリンに詳しい人にではなく普通の人に、こんなふうに「癒されるね~。」と言ってもらえるような音楽ができるようになりたいなぁと、わたしも作業を続けながら思いました。

仕事ばかりしているのではなく、友達と出かけたりもしています。先日は練馬区(大泉学園)の牧野記念庭園記念館へ「牧野式植物図への道 Ⅰ - 種の全体像を描くために - 」という企画展示を見に行きました。和紙に墨で描かれた細密な植物の図は圧倒される美しさでした。植物の姿を忠実に描き取ろうとする熱意を感じるだけでなく、美しい芸術作品を描こうという意図からでなく生まれた美しい図に、植物の形の完成されたフォルムの美しさを改めて感じました。植物も自然も、年月を経て残っているヴァイオリンの音楽もそのままで美しいもの。わたしもそれを過不足なく再現できるようになれたらなぁ…。

そう思う一方で、「今度ヴァイオリンを弾く時には、今度こそ自分が思う通りの演奏をするのだ。」と思ったりもしています。ぽつりぽつりと、時には言葉を飲み込んでしまうような演奏ではなくて、言いたいことをちゃんと伝えようとする演奏をしようと決めました。今だってヴァイオリンを触っていないわけではないから、今度弾く時には…というのはちょっと変な言い方なのだけど。まだ様子を見ながらの練習なので、今は気持ちを育てる時期なのかもしれません。


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