われに返った相棒くん

 2016-02-10
先週末、「愛用品の声で聴く2016年のテーマ with 本気のおやつ」というイベントにでかけ、
またまた相棒くん(ヴァイオリン)から話しを聞きました。

ものが話しをするなんて…とお思いの方はどうぞお引き取り下さいね(笑)。
ちょうど毎年タイミングが合って、今回が3回目です。
もう新たな展開はないだろうと思うけど、今どんなことを思っているのか聞いてみようかなと。

そうしたら!
「あのね!前見た時とエネルギーが変わって、すんごいカッコいいイケメンの青年になってるよ。」
あいだに入って話しをしてくれるなおちんが、驚きの声を上げました。
今までどんな風貌かの話しはが出た事はなく、
100年以上前のものは姿もなくなって、年月の重みに等しい歳を取っているのだろうと思っていました。

わたしのところに来てから、初めて楽器として幸せな生活を送ることができたと言っている相棒くん。
それまでは悲しい思いをたくさんしてきたようでした。

ずーっと待ち焦がれていた大勢の前で演奏してもらうことをやってみて、
それまで想像にしか過ぎなかった体験がようやく現実のものになった。

その中で最高の平和ってどんな感じかっていうのを、去年一年で体験した。

これまでの悲しい歴史の中で、ああなったらいいな、こういうふうにしたかったんだという、
過去からの怨念にも似た妄想、悲壮感にも近いような妄想がスルーっと抜けてしまって、
この人(?)の本当の姿が出てきたみたいです。

それは自分が想像していたかたちのどんなものとも違ってはるかに幸せで、
それでいて手の届かないものではなくて、身近なところにあった。

成長の途上にある音楽家を応援するためにつくられた楽器。
ボクを弾いてくれる人が音楽が楽しくなったり、もっと上手くなりたいって思えたり、
人に聴かせて喜んでもらえて良かったなって思ってもらうこと。
それがボクの役目だったってことを思い出した。


音楽は特別な人のためのものではないということ。
音楽家というのは、小さい頃から英才教育を受けたから音楽家になるんじゃなくて、
ただ音を愛して、自分の音楽を追求していく姿そのものが音楽家だということを、みほさんが教えてくれた。

自分が平和をつくり出すとか救うとか、そんな使命感を持たなくてもいい。
ただボクはみほさんと一緒に楽しく音をつくり出す。
それだけでいいんだってことが良くわかった。
みほさんがボクを元に戻してくれた。

大きな舞台で弾いてもらえるだけの度量は持っているけれど、
ボクがやることは大勢の人を喜ばせて、大勢の人にボクの音を響かせることではなくて、
ボクを弾いてくれるたったひとりの人を幸せにすることだってことが良く分かった。


ありがとね。もう結構前から幸せにしてくれているよ。

3年前に「つくられて初めてこんなに愛された」と言われた時は、ものすごく泣けてきた。
今回の話しも受け取り方によってはものすごく感動的だけれど、ただ嬉しい気持ちで話しを聞いていて、
わたしは以前よりも満たされた穏やかな気持ちでいるのだなぁと感じます。

思うことがたくさんあるけれど、長くなるのでひとまずここまでにします。
人と人との関わりと同じように、人とものとの関係も変化していくものなのだなぁ。



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