舞台袖で踊る女の子

 2014-10-26
芸術の秋になり、舞台の仕事もポツポツ入ってきています。

先日はバレエの小さな発表会へ。
舞台の袖に居るわたしは、大人から小さな子どもたちまで、いろいろな人に接します。

小学1年生くらいの女の子が、あるキッカケで一人で舞台へ出て行く場面がありました。
女の子も、側についていたお母さんもタイミングが良く分かっておらず、
「じゃあわたしがハイって合図したら出て行こうね。」と約束しました。

その子はまだバレエを習い始めて数ヶ月のようで
同じ年頃の他の子たちは2曲踊るけれど、その子は1曲だけしか出ないそう。
袖で他の子たちの踊りを真似して、もっと大きい人の踊りも真似して踊って、楽しそうにしていました。

わたしは、大勢で踊りだしたら困るけれど一人だけならまあいいか、と
気にかけながら危なくないように、客席から見切れないように見張っていました(笑)。

わたしもそんな頃があったなぁ。
いつも他の人が練習しているのを見ながら覚えて踊っていました。
急に発表会に出られなくなった子がいる時に、急遽代役で出るようなこともありました。

やがて先生の踊りになると、目を輝かせてまた真似して踊る。
「バレエ、好きなんだね~。」
「うん、あのね、バレエの先生になりたいの。」
「そうなんだ、いっぱい練習したらきっとなれるよ。」

前からお稽古している他のお友達よりも
この子の方がセンスがある踊りをするし、身体の条件もバレエに向いていそうで、
何よりこんなにバレエが好きなら、良い先生の下で一生懸命にやったらそうなるだろうと思えました。

その時舞台の上で踊っていた先生について行くことが良いかどうかは…?
一生懸命稽古して踊れるようになっても、バレエダンサーは職業としてはほぼ成り立たないし。
先生になることはダンサーとしてやっていくよりは可能性があるけれど、
踊り以外の技量も必要です。

目の前のこの子の可能性と、現実的な問題を同時に思って、
なんとも複雑な気持ちになりました。

この子が大きくなって一人前のバレエダンサーになる頃には
さまざまな環境が整っているといいな。
まったく余計なお世話かもしれないけれど、そんなことを思いました。



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コメント
ささきみほさん、こんばんは!
綺麗な記事を拝読いたしました。
芸ごとで身を立てるのが、どれ程困難であったとしても舞台というところには夢や憧れがたくさんひしめいております。
素敵な記事をありがとうございました。
【2014/10/28 00:01】 | ヴァイツゼッカー #- | [edit]
ヴァイツゼッカーさん♪ありがとうございます。

バレエをしている小さい子どもたちは夢や憧れに溢れていて
そばにいるだけで嬉しくなります(^^)

ここまで来て、どんな道にも幸せはあると分かるようになりましたが
女の子があまりにも可愛いかったので、夢が叶うといいなぁと心から思いました。

日々若い人に接するヴァイツゼッカーさんは
きっといつもこういうお気持ちなのでしょうね!

【2014/10/28 08:16】 | ささきみほ #- | [edit]












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