幸せな音

 2012-06-13
少し前のレッスンで、「もう少し幸せな音でできますか?(^^)」と先生に言われました。
その言葉がずっと心でこだましています。

先生はわたしの出す音を「クールな音」とか「タイトな音」と表現してくれますが、
はっきり言うと、寂しく切なく苦しく悲しげな音なのだと、自分では思います。
楽器を鳴らせなくてそういう音が出ていることもありますが、
そういうことをクリアできている時でも、そんな音がしているのではないかと思います。

ヴァイオリンという楽器は、正直な楽器です。
一番高いE線を弾く時、「このまま空気に溶けて、消えて無くなってしまいたい」という気持ちでいます。
どうしてそんな気持ちになるのか分かりませんが、間違いなくいつもそう感じています。
一番低いG線は、「しっかりとここに居よう」という気持ちになりますが、
それ以外は苦しく切ない気持ちで弾いています。

普段はあまり意識することがない寂しさが、ヴァイオリンを弾いていると沸いて出てきます。
なぜそんな気持ちになるのか理由は分からないけれど、
「幸せな音でできますか?」と言われて、自分が幸せな気持ちで弾いていないのに気付きました。

少し前にたくさん音階の練習をしていた時期がありましたが、
長調よりも短調の方が、断然音が取りやすく、体に入ってくるのを感じていました。
その時、わたしは「短調な人」(=根暗)なのだと気が付きました。
明るく豪華で光り輝く音を目指すヴァイオリンの音を出すことは、
もしかしたらわたしはちょっと苦手かもしれません。

バレエをやっていた時にも、そういった豪華でたっぷりとした表現が苦手で、
遠慮っぽくしかできなかったのを思い出します。
やっぱりどこか「消えてなくなりたい…」というような気持ちでいたように思います。

ヴァイオリンを弾いていて、切なさや寂しさが沸いてくるなら、
それを遠慮なく存分に音にしてみたらどうなるのだろう…?ちょっとそんなことを考えました。


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