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ボスはやっぱりわたしの師なのだ

 2019-05-14
久しぶりにボスとの仕事でした。このところずっと他の人とばかり仕事をしていて、ボスとは年に一度くらいしか一緒になりません。

ずーっと前、一緒にやっていた頃は、圧倒的に仕事のできる師に要求されることに応えようと必死になって、できないくせにできないのは悔しいから無理やりにでも頑張って、でもそれをずっと続けるのが苦しくなって仕事を辞めたのだったな。何年も経って戻りたいと言ったら、わたしにはそんな素振りは見せなかったけれど喜んでいたと他の人が教えてくれた。

戻ったと言っても前と同じことはもうしたくないので、仕事の範囲を限定してよその人とばかり働いているけれど、数日間同じ劇場の同じ側の袖で過ごして、慣れ親しんだ間合いや空気感に、ああ、やっぱりボスはわたしの師匠なのだなと改めて感じた。

舞台をまとめるやり方は人それぞれ違うけれど、劇場にいる間何もしていないように見える時でも、ずっとその役割で居続けてくれてありがたかった。あんなにアクが強いのに(笑)、そこを自分色の世界にしてしまわない。圧倒的に仕事ができることはもちろんだけれど、ボスの何がそんなに良いのか、今になってようやく良くわかりました。

今回は演目のことも出演者のことも良く知っている人が他にいたので、わたしは当初の目標通りに機嫌よくそこに居ることがだいたいできました。以前はボスとの仕事の最中には、わたしを責めるボスの声が頭の中に聞こえてきて苦しかったのですが(…かなり危険な精神状態)、もうそれはありませんでした。

ボスと同じ職種はもうしないことにしています。そう決めて同じ裏方の仕事をすることは、だからわたしはもう弟子ではないと、裏切り者のような居心地の悪いような気持ちでいました。でも今回ボスの仕事を見たら、わたしはわたしの立場でそれをやれば良いのだと思えました。やっぱりボスはわたしの師で、わたしはボスの弟子で良いのだった。



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