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藤田嗣治(レオナール・フジタ)展

 2018-09-19
少し前になりますが、9月の始めに友人に誘ってもらい、上野の東京都美術館の藤田嗣治展へ行きました。

美術館は好きですが、見たいものがあってもいつ行こうかと思っているうちに会期が終わる…というパターンが多く、誘ってもらってありがたかったです。気が合う人、感性が似ている人は、観終わってから感想を話すのも楽しい。

藤田嗣治は名前を聞いたことがある程度の知識しかなかったのですが、たくさんの絵を通してどんな人だったのか、わたしなりに理解ができた気がします。住むところや奥さんが変わると作風が驚くほど変わる。作風が次第に変化していくことはどんな作家にもあることですが、この方は行ったり来たり、全く別のものが現れたりする。

その時の「今」にとても素直な人なのだな。自分の作風とか技法への執着は感じられません。変化に富んだ人生だったために作風もそうなっている。「油彩」といってもこんなに違うものかと感じる。住む場所が変われば、ともに過ごす人が変われば、心の景色が変わるもの。自分を偽らない、純粋な人なのだろうな。

生涯を通して変わらないのは髪型やメガネのスタイルと、画家であり続けたこと、情熱を持ち続けたこと。わたしはちょうどこの人と入れ替わりでこの世に生まれたと知りました。亡くなった翌日がわたしの生まれた日です。不思議なご縁をちょっとだけ感じます。

何かを観てきた後はいつでも、「そしてわたしはどうするの?」と問われているような気持ちになります。誰も何も問うてはいないのに(笑)。自分は思いついていろいろなことを始めたり辞めたり中断したり…、いつも忙しい。一貫していることは何となくあるけれど、まだ言葉にするのが難しいです。←いつでも道の途中なので年齢に関係なく「まだ」です。

これまで一貫していることがあるとすれば、諦めが悪いので、いつも何かを見つけて取り組んでいることかな。だって「そしてわたしはどうするの?」と心の中で声がするから(笑)。

藤田嗣治展 東京都美術館で10月8日まで開催しています。わたしは裸婦がふたり横たわる「砂の上で」という画が一番好きでした。


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※追記

1946年帝国劇場での『白鳥の湖』日本初演の舞台美術は藤田嗣治によるものだったそうです。わたしにとって、とても身近なことであったのに不勉強でした。この記事を書いてすぐ後、他のことを調べていて知りました!
たくさん思うことがあり、今はその膨らんでくるモクモクした雲のようなものと漂っている感じです。



松脂、塗り過ぎでした

 2018-09-14
昨日は、この前購入したマッハワンのメイプルの肩当てといつも通りに相暴くんとレッスンへ。

新しい肩当ては、どの弦でもハイポジションで音の輪郭がハッキリしたというか、これまでよりも芯のあるような印象の音になります。今までは目が粗い音(?)がしていたように感じます。先生にそう感想をお話ししたら「これまで音が散漫になっていたのが、一ヶ所にまとまりつつ全体に音が広がるという傾向になっています(^^)。」と、実に的確な言葉にしてくださいました。そうです!そう言いたかったんです!!

まあ、わたしは言葉にするのがイマイチでしたが(笑)、自分が感じていたことが先生と同じようで安心しました。自分が耳が良いとは思わないけれど(弾きながらだと自分の音程には寛容です、笑)、音の質についてはわりと分かるようです。

先生はわたしの調子だけでなく、楽器の調子にも敏感です。潰れた感じの音になってしまっていたのはわたしのボウイングに力が入り過ぎなだけでなく、楽器の音が出にくい状態だったということもあったようです。ヴァイオリンの駒を少し調節して楽器自体は良くなったけれど何だか変。次に弓を見てくださって「松脂が少し多いようです(^^)。」とふき取って下さいました。これでかなり弾きやすくなりました!

わたしは良く「少ないようです(^^)。」と言われることが多く、それが頭にあったのか家でも、先生のところについてからレッスン前にもしっかりと塗っていたのです。多いとどうなるか、少ないとどうなるか、の検証がまだまだ足りないみたい。この前から少し音が出にくいように感じていたのは、その時既に松脂が多かったのかもしれないけれど、わたしは足りないのかと思っていました…。

今回は2巡目クロイツェル34番の残り2ページと、ツィゴイネルワイゼンを頭から。クロイツェルの重音シリーズは難しいし、ツィゴイネルワイゼンも太い強い音で弾きたい所が多く、どうしてもガシガシと力を入れて弾いてしまいます。本当は力じゃないのだと思います。

前の時間の方が鈴木教本の2巻「リュリのガヴォット」を弾いていました。わたしがやっていたのは数年前になりますが、それから進歩しているのだろうか?といつも心配になります(笑)。いやあ、まあ、たぶんその頃よりは進歩しているはずですが、いつも自信が無い。いつまでたってもメチャクチャ弱気です(笑)。

これからしばらくは通常通り2週間おきにレッスンへ通う予定です。いつもの日常が戻ってきた!ということはレッスンの日までの日数を数えながら課題の練習を進める毎日ということ。それ、結構好きなんだなぁと、レッスン終わったばかりの今日は思います(笑)。




秋の始めの信州へ

 2018-09-07
9月に入り久しぶりに週末が休みになったので、「温泉にでも行ってきたら?」とリハビリの先生に言われたのを機に、ひとりでふらりと出かけてきました。温泉が好きかと聞かれたら好きかどうか良く分らないけれど(笑)、たまにはそういうのをやってみたい。海より山の方が好き、去年の秋の続きでお城巡りもしたい(←どちらかというとこれがやりたい)。ということで、新幹線で上田~霊泉寺温泉泊~松本からあずさで帰京というコースにしました。

上田に着き上田城跡公園へ。上田城は一昨年の大河ドラマ「真田丸」の真田の平城。テレビ見ていなかったので詳しくなくて残念。わたしの好きな天守閣は無く、本丸隅櫓3棟が長野県宝になっています。

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矢狭間という小窓から外を見ると、フィールドアーチェリーの的を狙う気分になるのが自分のことながら興味深い。遠い昔、武士だったことがあったのかも。

真田神社、市立博物館も立ち寄って出ようと思ったら、公園内に使われなくなった市民会館があるのを知り、以前一度だけ上田に来たときに仕事をした場所だと分りました!昔の事過ぎてよく覚えていなかったけれど、不思議なご縁です。土曜日でしたが夏が終わったばかりということもあるのか全体にひっそりとしていました。城跡公園はお城とは少し違う雰囲気でした。



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千曲川に掛かる上田電鉄別所線の鉄橋。歩いてみたくなる衝動にかられる(笑)


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別所線に乗って終点の別所温泉駅から北向観音へ。
別所線で上田に戻り、さっき見た赤い鉄橋は電車で往復渡りました。



上田駅から路線バスで1時間、宿近くの霊泉寺。コケが美しく雨の中ひっそりとして趣きがあるところでした。

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ひとりで気兼ねなく過ごせるお手ごろなお値段の温泉宿として見つけた旅館は、ぬるめのお湯で熱いの苦手なわたし向きでしたが、お客さんはわたしだけだったようで何となく落ち着かず、普段どこでも眠れるのにあまり眠れませんでした(笑)。でも白いご飯がとても美味しく、夜も朝も2杯食べました!


2日目は松本へ。バスを乗り継ぎ簡単に着くはずだったのが、鹿教湯温泉でのバス停を間違え臨時直通バスに乗れず、一瞬途方に暮れたけれど、鹿教湯温泉の足湯に入って気持ちを落ち着けてからバスで上田に戻り(こちらはまあまあ本数がある)、しなの鉄道とJRを使って松本へ。

こうしてみたら電車に乗るのが好きだったのを思い出し、途中篠ノ井駅のホームでボーっと乗り換え時間を過ごすのも気持ち良かったし、JR篠ノ井線は山の中を走る電車で途中スイッチバックがあったり、見晴らしの良い景色も見られてご機嫌になりました。

松本はちょうど「セイジオザワ松本フェスティバル」の開催期間中で、街中がその雰囲気に。後から気がついて調べてもチケットはぜんぜんありませんでした。小澤征爾さんがお元気になったら前もってチケットを買って聴きに行きたい。

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お目当ての松本城。天守閣は国宝です。大混雑ではなかったけれど外国からの旅行者も多くいました。狭い急な階段をすれ違いながら上るのは去年行った犬山城を思い出します。

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松本城も平城で、天守閣からの眺めが絶景というわけではありません。外に出られる構造にはなっておらず、金網越しに外を眺めるようになっています。ところどころ金網に空いている穴から皆写真を撮っていて、わたしも真似しました。

松本城は犬山城のウェルカムなオーラでもなく、名古屋城のようなド派手なキャラでもなく、岐阜城の怖い雰囲気とも違い、とても落ち着いた硬派で紳士的な空気感のお城でした。松本という場所も学都・楽都ともいわれ、そういう落ち着いた雰囲気の良い街でした。あちこちにきれいな水が湧いていて、ペットボトルにそれを汲んで飲みながら歩き、松本市立博物館、四柱神社、縄手通り、中町通り、時計博物館を回りました。

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2日間お城や寺社や旧跡巡りをしてきて、最後に入った時計博物館で西洋的なものに出会ったらとても嬉しくなってきて、あれれ?自分はこちらの方が親しみを感じるのだなぁとおかしくなった(笑)。

でも帰る前には信州の蕎麦を。

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温泉に入ってのんびりするはずが、あちこち見てたくさん歩き回って楽しんでしまいました。こうして出かけてみると、出かけた場所だけでなく自分自身にも予想していなかった発見があり、たまには旅行も良いなぁと感じました。


夏が終わって

 2018-09-05
気がつけば9月になってそろそろ1週間。夏の仕事祭り(?)が終わってから間があいてしまいましたが、まずまず元気にしています(笑)。

8月最後の仕事週間は、スケジュールを考えると若干憂鬱でしたが意外と元気に過ごせて、この夏は精神的にも身体的にも上手に自分のお相手をしてあげられたと満足です。終わりの方は休みがない時でも働きながら次第に疲れが回復してくるのを感じることがあり、身体が暑さや仕事のペースに慣れたのか、少しタフなわたしを思い出したようで嬉しかったです。

毎年9月にはかなり調子が悪くなって免疫グロブリンの治療をすることが多かったのですが、今年はその必要はなさそうです。先月末からこれまで、9月の仕事の下見や後回しにしていたことをする毎日で(事務的なこと、家のこと、身体のケア、人と会うことや学ぶこと、遊びに行くことなど、笑)、ようやくそれが一区切りしたところです。

この数日はギュッと詰まった短い夏休みのようだったな。ひとりで一泊旅行にも行って来ました(それはまた改めて)。友人と美術館にも行ったし、何回か美味しいご飯も食べたし。この週末からはまたそれなりに仕事もあり、整理体操のように少しペースを落としながらいつもの日常に落ち着いていけたらなと思います。

新しい肩当て、仕事終わりの翌日に受け取りに行って、ご機嫌で使っています!いろいろ一段落したのでまた通常の練習は相棒くんにお相手願っていますが、新しい肩当を気に入ってくれているようです。わたしの肩の方は時々アクシデントはあるものの、全体的には少しずつ良いような気がしています(願望も多少あり)。結構元気に過ごしたとはいえ、戦の後の身(笑)、他にいくつか痛いままのところもあるので養生します(^^)。


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