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ランチをごちそうになる

 2016-04-26
わたしの周りにはユニークな人が多くて(類は友を呼ぶ?笑)、
友人の思いつきを支持して、
「私たちに今日のランチをごちそうしてください」という文字の書かれた紙と共に、
六本木の街に立ちました。

思いついてやりたくてドキドキワクワクするけれど一人では…というので、そのお手伝いです。
何でそんなこと?と思うかもしれないけれど、
「やってみたい」という以外にあれこれ理由は必要でしようか?

「こんなことするなんて緊張する~!」という友人を見ていると、何の罰ゲームかと思うけれど(笑)、
これがやりたいことだというのです。面白~い。
わたしだって緊張するけれど当事者意識が薄いので大丈夫。

初めは道行く人に見られていると感じて少し怖いような気がしていたけれど、
だんだんその反応を観察するのが面白くなってきました。こちらが観客の気分。

お金に困って今日のご飯も食べられないようには見えないないわたしたちを見て、
呆れたような顔、不快そうな顔、???でいっぱいになってる顔、目をそらす人。
「面白いことやっていますね。」と通りすがりに声を掛けてくれた男性。
遠くからニッコリうなずく年配の男性などもいました。

小一時間経ったころ、小柄な女性が突然目の前に現れました。
手に千円札2枚を持って「これでご飯食べてください。わたしもうご飯食べちゃったので」と。
黒っぽいシャツとパンツにサングラス、
スタイリストさんのような格好の、自分たちより少し若い女性でした。

通りかかった男性がわたしたちをどこかに連れて行ってくれてご馳走になる、
という展開を、な~んとなく予想していましたが、
それと全く違うこの「現金で」という突然の展開にビックリです。

その女性は「時間が無いので」と、すぐにその場を立ち去ってしまいました。
動揺してしまっていたけれど、きちんとお礼が言えていたかな?わたしたち。

友人と二人で近くのお店に行き、そのお金でランチをご馳走になりました。
お金は汗水たらして働いて手にするもの、商品や労働、サービスの対価として受け取るもの。
友人はそういう価値感とは別の体験がしたかったのだそうです。
「欲しい」と頼んで、ただ受け取る。求めに応じて、ただ差し出す。
そんな世界があってもいいのではないか。

困っている人がいるから助ける、寄付をするということは、似ているようでちょっと違う。
お金を差し出してくれた方は、どうしてこんなことをしてるかなど何も聞かずに行ってしまった。
こういう世界が本当にあるのだと、教えてもらえました。
自分も片棒を担いでおいてなんだけど、不思議な体験でした。

知らない人にさしたる理由もなくご飯をごちそうしてもらおうなんて、
経済社会の仕組みでは反則行為かもしれません。
でも、それが特別なことでなくなる日がいつか来るのではないかな~?

誰かのためになるから、何かの役に立つから、ではなく、
「ただやりたいからやる」という動機から動く世界に、いつかなると思っています。



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