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フィリップス・コレクション展

 2019-02-09
三菱一号館美術館で開催中の「フィリップス・コレクション展」へ行ってきました。10月からやっているのですが、会期が明後日11日までで、滑り込みセーフです(笑)。

お目当てはドラクロワが描いた「パガニーニ」。入ってすぐの部屋に展示してありました。約45センチ×30センチの小さめの絵でした。ドラクロワは1831年パガニーニのパリでのデビュー演奏会に行き、その時見た姿を描いたもののようです。左足重心で右足を斜め前に大きく出し、顔は左下を向いてヴァイオリンも弓を持つ手も下がっている。

ヴァイオリンが小さく見えますが、パガニーニは実はそんなに大男ではなかったと何かで見たことがあります。手と靴は大きく描かれている。暗い背景に黒い服、黒い髪。手と顔だけが浮かび上がるようにも見えます。パリで何を演奏したのか知らないけれど、「ラ・カンパネラ」が頭の中に流れて来ました。

悪魔に魂を売ったとか、計算高いパフォーマンスという伝説のイメージとは少し違った印象を持ちました。誠実に自分の心の中の音を届ける演奏をしている姿に見えました。ドラクロワにはそういう姿に見えたのか、ただわたしがそう感じただけなのかは分りませんが。

他にシャルダン、ゴヤ、アングル、マネ、クールベ、シスレー、モネ、ゴッホ、ゼサンヌ、ゴーガン、ドガ、ユトリロ、マティス、ブラック、パウル・クレー、ピカソ、カンディンスキー…、巨匠たちの数々の画が展示されていて、それぞれの世界観の違いに驚きます。絵画の巨匠でなくても、皆の頭の中や心の中は、こんなふうにぜんぜん違っているのかもしれないな。

パガニーニの絵のポストカードが欲しかったのですが、それだけ売り切れていました。なぜ??残念です。初めて見て好きだと思った絵がいくつかありましたが、ポストカードには良さが現れておらず別物に見えて買いませんでした。買ったのはドガとパウル・クレー。こうして買うものは、本物の絵の本質を良く見ていなかったのかもしれませんね(笑)。


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落ち込んだり治ったり

 2018-11-19
今月はどうしてか夏の繁忙期と同じくらい仕事が忙しくなっています。ようやく半分くらい終わりました~。精神的に大変な時は身体はそうでもなく、身体が疲れる仕事では精神的にはわりと大丈夫で、上手くバランスが取れているみたいです。

舞台の裏方の仕事は、現場に余裕がなくなってくると荒々しい雰囲気になることもあります。それは言ってみればスポーツの試合中のやり取りのようなもので、他意は無いし、終わってしまえばお互い後に残るようなものではありません。ですが、わたしはいつになってもその状況に馴染めず、渦中でも、終わってからもいつものように自己嫌悪になったり後悔したり、疲れます(笑)。

ヴァイオリンでウツウツしている時には仕事が気分転換になります。今回仕事で落ち込んだ時には、次の仕事の稽古場へ行ったら治りました。で、また現場へ行くと新しい反省ネタを持ち帰ります。エンドレスに続きますね…。

少し伸びた爪を切ってヴァイオリンの練習を始めると、これもまたウツウツの原因になります(笑)。クロイツェル39番、2巡目なので最初から譜読みをする必要はありませんが、なかなか思うようには進みません。寒くなってきたからか練習不足からか、左手が思うように動かないし、1巡目の時のことをすっかり忘れて何も考えずにG・D線で大きく手を広げたら、肩が…。低い弦を弾く時には肩に負担が掛かるのだと身を持って思い出しました。

課題の練習の後、これから練習を始めようと思っている曲を少し弾いてみました。頭の中にある妄想世界を思いながら音を出したら、気持ちがスーッと静まって、撫でられておとなしくしているネコのような気分になった。とても満たされて幸せな気分でした。こんなことは久しぶりです。

自分の出している音は、たぶんあまり聴こえていないのでしょう。ヴァイオリン弾く人としては、それではダメなのかもしれないけれど。でも、本当に、本当に、それではダメなんだろうか…?今はいろいろ考えないで頭を休めることにします(笑)。


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のんびりした午後を過ごしています

 2018-10-29
ぼけーっと午後の良い天気の窓際の机のパソコンに向かっています。

午前中に事務的なことを片付けて、夕方仕事に出かける前に何かご飯作って行きたいなぁ~と思いながら、友達に貰った美味しいお茶を入れて飲んでいます。机の上の時計の横のアングリーバードに「そんなに怒んなくってもいいのに」と思って良く見たら可愛い顔してるなとか、久しぶりにいつも開けない方の窓を開けたら、遠くに中央線や総武線の電車が銀色に光って行き交うのが見えたり、平和です(^^)。

放送大学の教科書や、バレエやヴァイオリンやその他の本が積んであって、譜面台にはクロイツェルの38番が広げてある後ろに過去やった楽譜もいくつかそのままあり、仕事着の黒いズボンのすそ上げできていないものが畳んだままずーっとあったり、いろいろなものが混在していて、部屋の中は自分のそのままを現しているなぁ…と、改めて見回すと呆れます(笑)。

以前は自分はひとつのことをじっくりやる人と勘違いしていました。同時並行でいろいろなことに取り組むのが長いこと続いていて、どれもが順調に進んでるとは言えませんが、まあ、上手く進まないことも楽しみながらやる方向で(笑)。同時並行といってもその時にできることは一つだけ。それを切り替えながら進めるのが楽しいのかもしれません。

今の懸念事項は、相棒くん(ヴァイオリン)の調子がいまひとつなことかな。先日先生に見てもらって少し良くなった感じはありますが、妹ちゃん(もうひとつのヴァイオリン)に、夜消音機をつけて弾くと、消音機があるにも関わらず響く音がしてるように思えて、こんなはずでは…、と思うのです。相棒くんがもっともっと良い音になったら本当に嬉しいな…。


先日、旧古河庭園でたくさんバラを見てきたら、家のベランダのミニバラたちが可憐で可愛くてしかたないです。ただの親バカ(笑)。家でも秋のバラフェスティバル中で今までで一番花が咲いています。ありがとね。


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放送大学1年目後期

 2018-10-04
4月から始めた放送大学、10月から後期に入りました。

前期は要領が良く分らないまま4科目を選び、久しぶりの勉強だったのにも関わらす哲学や歴史など、かなりガッツリした科目だったので大変でした。夏の繁忙期にテスト期間が重なり、玉砕した…と思った教科もありましたが、中間チェックの通信指導で良い評価を貰っていたことが助けになったのか、無事に単位がもらえました。

後期のテスト期間は仕事が暇な時期なので一つ増やして5科目を履修することにしました。自分の本命だと思っている科目を3つと、純粋に勉強してみたいと思った教科を2つ。本命の科目をさっさと取ったら後でやりたい勉強がなくなるのではないか?とも思いましたが、わたしは学んだことからさらに興味が広がっていく傾向にあるので、興味のある科目がなくなってしまう心配はないと思います(笑)。

それよりも「これを勉強しておいた方が良いのではないか?」という変な義務感から始めると、後からやる気がなくなって後悔するような気がします。放送大学の様子がだんだん分かって、選ぶ前に教科書の試し読みもしたので、今期は、過去苦手だったけれど、興味が出て学び直してみたいものも選びました。

人生それなりに長くなってくると、多少は自分と関わりがあると感じられる科目が、中学や高校の頃よりも増えています。やっぱり学びたい時に学びたいことを勉強するのは幸せです。前期は途中かなり勉強が遅れて取り戻すのが大変だったので(病院でがんばりましたが、今期はその予定はありません、笑)、そうならないようにマメに進めようと今は思っています。

放送大学は10月からはBSチャンネルでの放送になり、うちはBSに入っていないので、インターネット配信での勉強になります。放送大学というよりインターネット大学か?学習センターへ出かけていって対面で受ける授業も予定しています。勉強もヴァイオリンも、まあ舞台の仕事も、やりたくてやっていることだというのは幸せなことです。でも、やることいっぱいあるなぁ…。


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藤田嗣治(レオナール・フジタ)展

 2018-09-19
少し前になりますが、9月の始めに友人に誘ってもらい、上野の東京都美術館の藤田嗣治展へ行きました。

美術館は好きですが、見たいものがあってもいつ行こうかと思っているうちに会期が終わる…というパターンが多く、誘ってもらってありがたかったです。気が合う人、感性が似ている人は、観終わってから感想を話すのも楽しい。

藤田嗣治は名前を聞いたことがある程度の知識しかなかったのですが、たくさんの絵を通してどんな人だったのか、わたしなりに理解ができた気がします。住むところや奥さんが変わると作風が驚くほど変わる。作風が次第に変化していくことはどんな作家にもあることですが、この方は行ったり来たり、全く別のものが現れたりする。

その時の「今」にとても素直な人なのだな。自分の作風とか技法への執着は感じられません。変化に富んだ人生だったために作風もそうなっている。「油彩」といってもこんなに違うものかと感じる。住む場所が変われば、ともに過ごす人が変われば、心の景色が変わるもの。自分を偽らない、純粋な人なのだろうな。

生涯を通して変わらないのは髪型やメガネのスタイルと、画家であり続けたこと、情熱を持ち続けたこと。わたしはちょうどこの人と入れ替わりでこの世に生まれたと知りました。亡くなった翌日がわたしの生まれた日です。不思議なご縁をちょっとだけ感じます。

何かを観てきた後はいつでも、「そしてわたしはどうするの?」と問われているような気持ちになります。誰も何も問うてはいないのに(笑)。自分は思いついていろいろなことを始めたり辞めたり中断したり…、いつも忙しい。一貫していることは何となくあるけれど、まだ言葉にするのが難しいです。←いつでも道の途中なので年齢に関係なく「まだ」です。

これまで一貫していることがあるとすれば、諦めが悪いので、いつも何かを見つけて取り組んでいることかな。だって「そしてわたしはどうするの?」と心の中で声がするから(笑)。

藤田嗣治展 東京都美術館で10月8日まで開催しています。わたしは裸婦がふたり横たわる「砂の上で」という画が一番好きでした。


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※追記

1946年帝国劇場での『白鳥の湖』日本初演の舞台美術は藤田嗣治によるものだったそうです。わたしにとって、とても身近なことであったのに不勉強でした。この記事を書いてすぐ後、他のことを調べていて知りました!
たくさん思うことがあり、今はその膨らんでくるモクモクした雲のようなものと漂っている感じです。



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