自己責任でヴァイオリン磨き

 2017-01-17
楽器屋さんで見放され(笑)、これ以上できることはないのか?と考えて、
たとえネック上げはしなくても、弦高がとても低いので駒だけ少し高くできるのでは?と
今のより少し高さのある半加工品の駒が見つかったので、入手して交換してみました。

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上がこれまでの駒、下が新しい駒 これまでのものは形も普通と違う


少し弦高が高くなったけれど弾きにくさは感じず、
駒の位置を調節したらヴァイオリンに活気が出たような気がします。
気がするけれど、音が劇的に変わったというほどではありません…。

で、もう少しお掃除をしてみよう!と、先生に教えられた方法を更に上回る自己責任掃除を。
今度はかなり汚れが落ち、下から透明な少し弾力を感じるコーティングがあらわれました!
相棒くんの肌とは明らかに違い、ピカピカだけど安っぽい感じ。

…これじゃ息ができないし、窮屈だよね。
先生が「ちょっとこもった音がしているのでお掃除したら良いかも(^^)」と言ったのは、このせい?
自分がヴァイオリンだったら、これはイヤだなぁと思って(←どんな感覚?笑)、
妹ちゃんを自由にしてあげようと、表面の被膜をはがすことを決断しました。

目の細かいサンドペーパーを慎重にかけ始め、
一瞬、わたしは取り返しのつかないことをしているのでは?と怖くなったけれど、
もう後戻りはできないと、次第に大胆になっていく…。そんな自分が恐ろしい…。
作業中のヴァイオリンは心配になるような姿で、写真を撮れなかった。

ふと、新生児(息子)のお母さんになったばかりの頃を思い出しました。
赤ちゃんを触ったこともなく、扱いも分らないけれどわたしが責任持ってやっていくのだ。
ちょっと試してみて様子を伺って…、その時とちょっと似ています。
そのくらいこの妹ヴァイオリンに対して腹を括って、なんだか分らない覚悟をしたのだと思う。

粉まみれになりながら作業の途中でコンコンと叩いてみたら、明らかに音が変わっている!!
すっかり自分の耳を信用できなくなっているけれど、気のせいじゃないと思う。

外出先から戻ったら作業しよう!と楽しみにして(というより、他のことが考えられない)、
作業に没頭して気がつくと時計の針が驚くほど進んでいて、ご飯を食べるのも忘れている、
そんな数日を過ごして、ようやく納得できるところまでできました。
自由になって伸び伸びとして、良く響く音が出るようになりました!

気のせいだとしてもとても満足です。
出会って初めて音を出した時、何がそんなに良かったのか自分でも分からないけれど、
あの時幸せな気持ちになったのは、気のせいではありません。

楽器としての価値が低いものであっても、
わたしが弾いた時に感じる嬉しさは、わたしにとっては価値がある。
それを他の人に分かってもらおうとする必要は無いのかもしれません。

妹ちゃん、お疲れさま。手荒なことをするつもりはなかったのよ(笑)
わたしもちょっと疲れたよ…(笑)

__ (2) (768x1024) 品のある美しい背中になった、と思う



楽器屋さんへ行ったけれど

 2017-01-14
今週の初めに新しく手に入れたヴァイオリン(妹ちゃん)を楽器屋さんへ持って行きました。
駒が低い&ナットの角が手に当たるのを普通の状態にしてもらいたい、
他にも不具合がないか見てもらいたい、というのが目的でした。

楽器屋さんに行くと、わたしは場違いな人に思えるのだけど、
持っていったヴァイオリンもどうやら場違いなようでした…。
見てはもらえましたが「うちでは仕入れないタイプの楽器です」ということでした。

駒が低いことは解決できませんでしたが
(ネックを上げるのに普段の作業ではできない楽器だとのことでした)、
ナットは、削るのではなく交換して欲しいとお願いして直してもらいました。

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黒い指板の上の端の部分がナットです。とてもキレイになりました。

ただ、残念だとか悲しいというのともちょっと違う、胸が苦しいような気持ちになり、
お店の方とのやり取りを思い出す度にそれも思い出し、なかなか文字になりませんでした。

先生に音を出してもらい、楽器屋さんへも持っていき、
このヴァイオリンの楽器としての価値はどんなものかおおよそ分りました。

相棒くんはわたしがいなくなった後、楽器屋さんに買取りをお願いすれば、
次のオーナーに廻り合うことができるかもしれないと思うけれど、
妹ヴァイオリンはその可能性は低く、わたしのとろこで終わりかもしれません。

わたしが引き受けたのだから、それを全うするのだな。
自己責任でお掃除もしたし、テールガットも直したから、もう少しだけやってみます。


ヴァイオリンをお掃除したら…

 2017-01-08
レッスンで先生に新しい楽器と弓を見ていただいて、これで落ち着くかと思ったけれど、
ヴァイオリンの掃除など始めてしまって、そうはいきません。

自己責任仕様のやり方を教わって試したら、
新しく買った妹ちゃんはそれほど変わらなかったけれど、
相棒くん(いつものヴァイオリン、写真右側)の汚れが驚くほど落ちました。

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ヴァイオリンの中心部分、f字孔や駒の周辺がこげ茶色になっていたのがウソのようです。
音を出したら、驚きました!!すごく響きが良くなっていますー!
先生にご報告しようかと思ったけれど、思い留まった。
もう自分の耳が妄想にやられていて、ぜんぜん信用できなくなっています。(笑)

妹ちゃんのテールガットはまだ少し長いようで、再び作業を。
まだ楽器屋さんで調整してないから、気軽にこんなことをしてしまいます。

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アゴ当てに応急処置でコルクを足しましたが、アゴ当てのサドルにぶつかる部分を削りました。
付いてきた汚いアゴ当ては、軽くて材質も柔らかく、
あまり良いものでは無いように思えて、わたしが作業しちゃっても大丈夫でしょう。
コルクは改めて超真面目にキレイに薄く貼り直しました。

このヴァイオリン、調整したらきっともっと良い音になると、まだ妄想を続けています。
G線の音がビーンと変に響いてよく確かめたら、テールピースのパーツ?が取れかかっていました。
あっちもこっちも不具合ありだけど、素性は悪く無さそうだと言ってもらったので
性能を充分に発揮できる状態にしてあげたいと思います。
わたしではこれ以上はできないので、あとは楽器屋さんへ持っていきます。

お掃除した相棒くんがとっても良くて、改めて惚れ直しています。
妹ちゃんはどこまで迫れるかな?それも楽しみです。




妹ちゃん(新しいヴァイオリン)とわたしの関係

 2017-01-04
弓で弦を擦ると音がでます。その音は楽器によって少しずつ違います。
出てきた音を聴いて、それじゃ、こうしたらもっと良いんじゃない?とまた音を出す。
楽器からの答えを聴いて、それでいいんだね、とか、えーこれじゃ不満なの?とか、
そうやって対話を続けながら弾いていきます。

相棒くんとわたしは一心同体、同化し過ぎていて、二人で見つめ合ったまま、
一緒に楽しくなることや、二人で落ち込んで行って浮上できなくなることや、
とにかく二人の世界で完結してしまってそこから出られない。(笑)

新しく来た妹ちゃんの音色は、シルバートーンの相棒くんより少し若々しく、
ストレートに言いたいことを言うような印象です。

ボーイングの練習をしながらふと「大きなホールの3階の客席」を思い浮かべたら、
そういう場所へ届けようという音が出て、
「あれ?あなた、わたしのことがよく分るんだね。」と心の中で思った。

そうかと思えば、ただなんとなく音を出されることには不満みたいで、
「わたしを弾く時にはいつでもその気になって音を出して。」と注文をつける。
「その気になって」というのは堂々とそれっぽく弾くということらしいです。

べつにヴァイオリンがそうしゃべっているのが聞こえるわけじゃないの。
態度で…、いや違うな、音でそう示されるのです。
機嫌が良くなると明るい声で良く歌う。「こういう歌い方をしたかったんでしょ?」と。
なんだか、挑発されているような…(笑)。

良い楽器は、大きな音が出る・音のレンジが広くスケールの大きいものということですが、
音の質が違うので自分では新しいヴァイオリンがどの程度の楽器なのか判断できません。
好きになったものはなおさら、親ばか状態で分からなくなります。

お値段からしたら、良いと思える楽器だというだけで充分かもしれないけれど、
もしかしたら相棒くんと同じくらい良いのでは?と、かなり妄想が膨らんでいます。

ぜんぜん新しい弓の話しになりませんが、
弓は今までも自分のものだったかのように感じています。
ヴァイオリンは二つをとっかえひっかえ弾いて比べていますが、
前の弓はその後は一度も使っていません。
新しい弓は違和感が無さ過ぎて、思うことがありません。(笑)

明日は新しい弓とヴァイオリンを持ってレッスンへ行き、先生に見ていただきます。
楽しみですが、なんだかドキドキします…。



新しい楽器を弾いて気が付くこと

 2017-01-03
明後日のレッスンに新しいヴァイオリンを連れて行こうと思っています。
それまでに慣れておきたいので、仲良くなろうと思いながら弾いています。

音色や感じることはたくさんあり過ぎるので(笑)改めて書くとして、
今日はそれ以外のことについてです。

自分なりに整備したつもりですが、できないこともたくさんあります。
上ナットがE線寄りに少しずれていて、指板とナットの段差にひとさし指が当たる。
弦もそれに伴いE線側に少し寄っていて、E線を押さえる時に指の置き場が狭くD線に触る。

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写真で見て分る程ではないかなぁ…。

駒が低いので弦高が低く、左手のピチカートがやりにくいような気がする。
駒の上のカーブが平坦気味で、重音は弾きやすいけれど、
ハイポジションを押さえると他の弦とほとんど高さが変わらなくなり、違う弦の音を出しそうになる。
(右手が下手だからといえば、そうなのですが)

こうして違和感を感じてみると、普通というのがどういうものかが分ります。
こんなことがわたしにはとっても興味深いのです。
駒も上ナットも自分ではどうにもできないので、直してもらうかこのまま使うか、先生に相談してみます。

住んでいるマンションの「騒音注意」の張り紙が、
「年末年始のゴミ収集について」に変わったからではないけれど、
やっぱり消音機をつけて夜にしか練習できない日があり、
部屋のドアも玄関のドアも、隙間テープを新しいものに張り替えて、
家の中の隣の部屋にも絶対に聴こえないくらいコソコソと、練習をやっています。

で、こちらのヴァイオリンは金属の消音機を駒にのっけても、
音程が合っているかそうでないかが、音の響きで良く分かるんです。
消音機なしで普通に弾いた時には、もちろん音程について厳しく判別してくれます。
ほとんどバッサリと却下されて、トホホ…なわたし。

なんだかこのヴァイオリンは意志がハッキリしているというか、
主張が強いように感じます。

ということで、わたしとこのヴァイオリンとのやり取りについては、また改めて。



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